※※記録/回想※※ 第166回直木賞受賞記念 米澤穂信『黒牢城』サイン会行ってきました 忍者ブログ
八月の読書日記。好みとしては米澤穂信、恒川光太郎がお気に入り。ミステリ、推理が割と好き。自分から手を出すことは少ないが、推されると弱い。基本的に濫読派。  不定期更新です。キーワードは『宵の徒然』
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三回目の参加となった米澤穂信先生のサイン会。ついに直木賞を受賞した先生に直接直木賞受賞のお祝いを述べることができる絶好の機会だ。
本自体はまだ買っておらず、むしろ文庫になってから買うつもりの不真面目なファンであったので、抽選に当たった時は素直に嬉しかったが少し気が咎める思いもあった。

だが、振り返ってみれば2014年に参加した『満願』サイン会も、2019年『Iの悲劇』のサイン会もその本はまだ読んでいなかった。
ところで、抽選に当たったことを知らせるメールには「レジで対象の書籍を購入し、参加券をお受け取り下さい」と書いてあるが、既に対象書籍を買っていた場合、二冊目を購入することになるのだろうか。一冊目をその本屋で買っていたとしても?
前二回の参加時のことをよく覚えていない。今回は買っていなかったので素直に対象書籍を買ったが、『満願』も『Iの悲劇』も自宅に二冊目があるわけではないので、きっと当日に買ったに違いないのだ。

なので、『満願』も『Iの悲劇』もサイン本をありがたく読んだに違いない。
今回の『黒牢城』もありがたく読むことにしよう。

ところで、二度目参加のサイン会後に読んだ『Iの悲劇』はかつて文芸誌で各話掲載されていた連作短編ということだ。ではあるが、書き下ろしの話を追加することで、各話の「小さな謎」が実は、一つの意志としての形を見せる「大きな謎」に包含されていたことがわかるという構成になっている。
その各話掲載されていたという事柄に由来する面もあるのかもしれないが、各話のタイトルがめちゃくちゃによくて、特に、それを包含した先にある表題『Iの悲劇』(と、何よりも最終話タイトル)が、読後振り返ってみて鳥肌が立つほどの連作短編を象徴するタイトルとして秀逸なものとなっている。

そのほかにも先生の作品群は読後にタイトルを確認して打ちのめされる、思わず涙ぐむ、そういった物が多くある。
『二人の距離の概算』なんかは十重二十重に意味を持たされた特に狙いすまされたタイトルなんだ……
が、その最終話のタイトルが、一見ほろ苦い青春文学に、一筋の希望というか、望みを賭けるようでグッとくるのである。
ほかにも出落ちの『あきましておめでとう』とかね。(こいつ<古典部>の話ばっかりだな。)
『犬はどこだ』のタイトルも秀逸すぎるし、『さよなら妖精』なんで言わずもがななのである。

前回の参加が『Iの悲劇』だったこともあって、特にそれを強く意識したため、直木賞受賞のお祝いと共に、その感想を先生にぶつけることにした。
『黒牢城』も深淵な各話タイトルが並んでいてとても楽しみです!! と。


先生も思ったに違いない。「まだ読んでないんかい!!」



改めまして、第166回直木賞受賞おめでとうございます。噛み締めて読みます。

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血液型はA。好きな飲み物は微炭酸かコーヒー、紅茶。
右利き。携帯を左手で持つ。


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