※※記録/回想※※ 読んだライトノベルのお話 忍者ブログ
八月の読書日記。好みとしては米澤穂信、恒川光太郎がお気に入り。ミステリ、推理が割と好き。自分から手を出すことは少ないが、推されると弱い。基本的に濫読派。  不定期更新です。キーワードは『宵の徒然』
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『知ってますか? 貴女と僕は、世界で一番優しい言葉について語り合った』本文より


世界を犠牲に、彼女を救うか、
彼女を犠牲に、世界を救うか。


サブカル論としての「セカイ系」の定義は大まかに要約するとこんなものかと。
谷川流の所謂「絶望系」――閉じた世界に私がいる構造の出現までは、かなり大きな流れだったハズ。



偏見ですが、日常を、普通の生活を渇望する彼女を描き、主人公の独白の力を入れる傾向にあるセカイ系。
それはしかし、平凡な日常を、主人公らの一挙一道二府四十三県を、そのまま世界の命運に結び付けてしまいます。
あれだけ渇望した日常を割合軽視してしまうようにも見えます。



わたしは椎名優さんの透明なイラストが好きです。
「現在」と「日常」を描き出すこの本も同じように透明でした。


『サクラダリセット』(河野裕/角川スニーカー文庫)

どくりょー

粗筋としては、
能力者の集う町桜田に住む主人公のケイとヒロインの春樹は「奉仕クラブ」に所属していて、春樹の持つ「リセット」の能力――世界を三日分巻き戻す能力と、ケイの持つ「記憶を忘れない能力」を使って以来をこなしている。
ある日、そんな彼らの許に
「猫を探して欲しいとの依頼が舞い込む」


まぁ、「能力者」や「管理局」らのキーワード、能力への制限など、設定も丁寧に作られたセカイ系ライトノベルの枠を出ないように感ぜられますがそうではない。

Amazonで「雰囲気重視で中身がない」と言われるほど、雰囲気重視で丁寧に作られています。
ライトノベルにありがちなガヤガヤ感も、冗長だったり軽薄だったりする文書もなく、全体やたらと雰囲気がいい。

「リセットした先に少しでもいい世界があると信じて」

彼らは世界を巻き戻す。

この丁寧で、労りと優しさに塗りたくられた雰囲気はとても好きです。
雰囲気に呑まれるといいでしょう。わたしは好きだ。


まぁ、でもあれですね。
深読みすればするほど、過去を変え、今を取り繕う感じから逃れられなくなるのでご注意。
考えようによっては生命倫理に抵触しかねません。

どのキャラも立ってなくて、自己完結していて、感情の起伏も迷いもなく、ジュブナイル小説が成長の物語りだとしたらこれは明らかに失格。成長しないし。
むしろ最初から最後まで達観していると言うか、老成しているというか。

実は主人公には昔、リセット後の世界にて一人の女の子を死なせているのです。
リセットする前は死ななかった彼女は、しかしリセット後の世界、まき戻された世界では死んでしまう。
作中では彼にとっての彼女がどれだけ大切な存在なのか何度となく語られるのですが、正直その痛みや悔しさはそんなに伝わってこない。

出来事を綴るだけ綴って終わるスタンスは若干純文学に似ているのかも。
人間を描く小説なんだけど、成長を描く小説なのかと言ったら首を傾げる。セカイ系ライトノベルと言っても違う。
ただ、それだけに最近の萌え萌えしているライトノベルとはまったく違う存在と言えるかと。



全体のつくりとしては、
伏線も丁寧に張られて、きれいに回収されているのにインパクトもなく、見せ場というほどの見せ場もない。
時間を何度も巻き戻しているけれど、矛盾は見当たらない。
能力の制限による縛りもちゃんと機能している。


「能力者」「制限」「管理局」「ランクA」......
いかにもなライトノベルのような設定で、敵となるキャラの存在や、一瞬スケールが大きくなったりしますが、

結局
『全ての人がより幸せになりますように』
とささやかでありながら大それた、優しさに塗りたくられたテーマに戻っていく。


全てのパーツが、いくつもの要素が、
絡み合って、重なり合って、
全体の雰囲気を形作っていくこの様子。

面白いというか、いい作品でした。
文章が、雰囲気が好きです。



内容★★★☆☆
文章★★★★★
総合★★★★☆[優]


※全てに於いてわたしの主観です。
※再度読むことで全く違う印象を受けるかもです。
※わたしが決定的に読解力に欠けているのかもしれません


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久しぶりに読書雑感。


『電波女と青春男』
(入間人間/アスキ-メディアワ-クス)


この人名前巫山戯てるよね。
いるまひとま だそうですよ。
入間と言うからには埼玉の出身かと思えばさにあらず。
まさかの岐阜出身で埼玉にかすりもしない。

どーでもいいけどわたしは古川市生まれの千葉市出身で栃木県育ちです。とにもかくにも東日本。フォッサマグナを西に越えたことは修学旅行以外にない。

はいはい閑話休題。


粗筋としては、

両親の仕事の都合で転校かつ叔母の家に預けられることになった「ごくごくふつーの」高校生、にわ君は、下宿先となる叔母宅の玄関先で布団に巻かれた流行の最先端HIKIKOMORI(古い)のお嬢様発見!!
青春に水を差すそんな不安要因をものともせず、魅力的なクラスメート(女生徒×2)と触れ合い甘酸っぱい高校ライフを送る…のだけれど隣には布団巻きがいるわけで…

とまぁ、単純に言えばラブコメの王道を(基準はいちご百%)片輪走行している感じ。

ちなみに一巻の粗筋です。
まぁ一巻もとても面白いのです。特筆すべきことなし。
言うなれば軽快と言うかむしろ軽薄な文章に笑えば?
そして最後の青春人間ドラマに涙すればいいのですよ。しなかったけど。

けれどそれも一巻まで。


二巻は“青春”が取れてぶっちぎり人間ドラマかつホームドラマで感涙かつ似而非グランドホテル形式でパズルのピースおおわらわ。
文章それ自体も軽快かつ軽薄でノリの良い感じはそのままに、青空の描写が目に染みるような、爽快感がぶっちぎりで伝わってくるようなきれいな世界を作り上げています。
映画でも見ていたのか、俺。
脳内シアターで経済的だことよ。

三巻は実はまだ途中だったり。
ねぇ、人は誰しも超能力者なんだよ。
まぁ若干その主張に限ってみれば既視感満点なのですが。
な の で す が
どうなることやら

請うご期待!

俺がね。ワクワクしつつ寝る。



まぁいつにも増してまとまらない日記ですが。物の魅力を文章にするのは難しい。もっと精進しよう。

暇と金があれば是非どうか。

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『Add』(仁木健/角川スニーカー文庫)


このブログ、ライトノベル→ライトノベル→深夜アニメ、と、なかなか遺憾な方向になって来ています。個人的に看過できない状況です。
が、この『Add』ってのも紛れもなくライトノベル。
……あぁっ、待ってぇな。帰らんといて。
中身のことはよう言わん。紹介もせん。


ただ、わたしが創作活動をするに当たって終始念頭に置き続けたのが、この作者の言葉なのです。


と、ただそれだけ。今日はそれを紹介します。



まず、粗筋を説明すると、
とあるウイルス性脳疾患が世界を席巻した世界が舞台。人類は大幅に数を減らしたが、その治療の為に脳の研究が急速に発展したおかげで“人類と同程度の思考力をもったロボット”通称“無機人”が生まれた。
彼らは人間と同じ思考力を持ちながらも、無機人による犯罪は人間の十万分の一。その背景には無機人には『教育以上洗脳未満』の思考制御がなされているからである。

……と、SFですね。



で、作者さんは最終巻のあとがきでこんなことを書いています。


僕には「『その世界でしか書けないこと』を書こう」が創作の指標なんだ、
(中略)
魔法がある世界でも、炎の魔法が火炎放射器としてしか使われないなら、火炎放射器でよくない? そんなことを考えた先に「等身大ロボットがいる世界でしか書けないもの」としてAddが生まれました。


ぅーん。
正しく。
これ、別にファンタジーを書く場合にだけしか適用できないワケでは勿論ありません。
勿論ファンタジーを書くときにこそ必要なことであるっていうことは、間違いありませんけれど。


〇〇であるからこそ××
〇〇である必要があった

そんな世界を作りたい。その世界観、その設定、そのキャラクター……
ボクはできたのかな……?

《そこにしかないものを書く。》

例えば『DEATH NOTE』(大場つぐみ・小畑健/集英社)はノートでなければいけなかったのです。“サイトに名前を書けば死ぬ”とか“死神を使役して殺す”とかでは駄目だった。
例えば『図書館の神様』(瀬尾まいこ/?)は図書館でなければいけなかった。吹奏楽部でも、文芸部でも、そこらの文化部とかでは駄目だった。

だから『常野物語』(恩田陸/集英社)は“不思議な能力”だけでよかった。それがよかった。“魔法使い”や“魔術師”である必要は何処にもなかった。だからそうしなかったのかもしれない。それが「常野」から来た彼らの周りは不思議な優しさが満ちる。少しの哀しさが漂う。



きゃー、作家って素晴らしい。
自由な世界を丸々一つ創造するワケですからね。
創造主ですからね。
世の作家さんに、そして作家志望者さんに幸あれ!!



ってことで、メインはコメント返信でした(暴



§いつもコメントありがとうございます
>>葱さん
はい、すみません。少し確信犯なところも無きにしもあらずや(詠嘆)
『旅に出よう~』は完全に偶然ですけれど、桜庭さんと『けいおん!』を記事にするにあたり葱さんの存在が全く関与しなかったと言えば、それは嘘になるのでしょうね。
んん、長くなりそう。とりま謝辞っつーことで一つ。
……さて、
実はアニメでゆいちゃんが『ムギちゃん』と言う度に『麦茶』に聞こえて仕方がありませんでした ←
立派なティーカップで麦茶飲んでるのか……みたいな。

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至極どうでもいぃ話し、この本を読んだあとしばらくの間ホンダのスーパーカブに乗りたくて仕方がなかった。



はぃ。書くことがないから、自宅にあるラノベでお茶を濁そうという魂胆。第二弾。(押韻)


『旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。』(萬屋直人/電撃文庫)

“なおと”じゃないよ。“ただひと”。“よろずやただひと”です。
まぁ、例によって、ほぼ一年前に読み終えた直後は「外したぁ」って思ったのですけれど、最近読んで思った。

『第二章 翼』に関してだけ言えば、なかなかの秀作。

って言うか、何か上目線だな何だかこんなレビュー紛いのことやっているとちょっと感性がと言うか表現が辛辣になって行くような……
……笑顔修復完了。


粗筋を言うならば、
『喪失症』と言われる“この世から一切合切の固有名詞が『喪われ』、人々は名前を失い、色彩を失い、存在自体を喪失していく現象”が世界を緩慢に蝕む中、『少年』と『少女』は一台のスーパーカブに乗って旅をする。
……っていう話し。


後書きによると、電撃大賞の〆切り一ヶ月前になってから書き出したっていう、なかなかステキな突貫作業で生み出されたらしい。

その所為なのか何なのか、全体的に粗削り。
いゃ、別に後付けの感想じゃないっすよ?!
ただ何だか重要な見せ場以外、つまり“ラノベしている”部分の表現については在り来りかなって感じ。
他の真面目な部分に於いての表現についてはいぃのに。

けれど、ライトノベルの最大の特徴は、小難しい表現を省いてと言うか、使わずに、馬鹿馬鹿しく見える程にキャラを立てて、世界描写を軽妙にするところでしょうからね。文長くてすみません。
だからこんな作風は個人的によくあるラノベなのかなぁと思ったり。


何だか感想と言うか、雑感って感じだけれど、まぁいぃでしょう。
して、問題の第二章について。
この章は先日のジェットコースター理論で行くと、


上がり切った瞬間にレールが失くなって墜落。


みたいな 笑
これがなかなか良い。勿論悲劇なのですけれど、インパクトあるし。きらきらしていた世界は一気に闇の中に……
この展開への持ち込み方、そして暗くなった世界の表現がわたし好み。
その後の幕間も良いです。

泣くに泣けない。あまりにも急展開過ぎて。

けれど、その展開しか有り得なぃ。
そうこない場合も考えられるけれど、それでは駄目だ。と思ってしまう程にその展開がぴったり。絶妙のバランス感覚だと思う。


それ以外の二つの章ははっきり言ってしまえば、
“記憶にないです。”
何か印象が薄いのですよね。
「あぁ、こんな人が出てたっけ」と思うも、その人が何をしていたのかまでは思い出せない。
『喪われた』のかな?


まぁ、そんなこんなで萬屋直人『旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。』でした。



内容★★★☆☆
文章★★★☆☆
総合★★★☆☆[良]

※全てに於いてわたしの主観です。
※再度読むことで全く違う印象を受けるかもです。
※わたしが決定的に読解力に欠けているのかもしれません


§いつもコメントありがとうございます。

>>葱さん
全く以て同意見です。
僕だってレジ行くときちょっとイヤですもの。
とか言いながら、出だし何頁とかのカラーは欲しいかも、とか思っている人見ですが 苦笑
だって白身魚さんの絵が好きなので……

>>サカつく先生
何度もラノベの記事を書いておいて何ですが、読まなくてもいぃかも……。
ラノベを莫迦にするつもりは毛頭ありませんが、正直この“何でもあり”のジャンルは当たり外れが激しい上に読み手を選ぶものかも知れないので。

実は読書量はそんなに多くないと思います。月に一冊読めば万々歳ですね。最近は。



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『うさぎの映画館』(殿先菜生/電撃文庫)



書くことがないから、自宅にあるラノベでお茶を濁そうという魂胆。


“電撃文庫の幅を広げる作品である。”と評される一風変わったライトノベル。朝日新聞にも取り上げられた。
その静かな、単純な文章の織り成すセピア色の世界に惹かれて発売日に買った僕は、その数時間後に溜息を付いた。

まぁ、第一印章としては、特に面白くはないかなって感じ。
電撃で出したのはやゃ文章が文芸書よりはライトだからかな?
と思った。



それから一、二年。

これ、意外に面白いよ。


単純な文章ってさっきも書きましたけれど、ホントに余計な比喩や言い回しを廃したゆるい文体。
ラノベにありがちな過大な表現とか、そういうのとは見事なまでに対照的。
文章が簡単かといって、本が薄いのかといったらそうでもなく普通で、じゃあ話しが長いのかと言ったらそうでもない。

骨董店でバイト(厳密には違う)をする、周囲から“鈍い”“マイペース”と称される高三のヒロイン。
受験を目前にしながらもこれといった目標が決まらず、かといってきりきりに焦るわけでもない。

作品全体に漂うぼんやり感は彼女に起因するものか?


“外部からの刺激が内側に響き難い”彼女。
その原因はどうやら過去に体験した事故にあるみたいで……

別に推理じゃありません。
真相は闇の中にありません。


夢の中の商店街
 既視感のある彼
  縁を繋ぐ骨董店
   うさぎの『はーさん』

映画館に上映される“映画”を全て見終えるとき、彼女は真実に向き合う!!


……と書くと、ミステリー風ですが、違いますよ。



イラストは別に好みではなく、むしろ苦手とする部類。
あの、『実はカラーでした』みたいな白い部分がない絵は好きじゃない。

でも、輪郭に線がなかったりと全体的にソフトな夢を見ているようなイラストは、物語に見事にマッチしていていぃ感じです。

まぁ、個人的にはキャラで売っているのでなければ、イラストは表紙の次にある口絵? あのカラーイラストだけでいいと思うのですけれどね。
文中にない方が、物語の魔法にかかったままでいられるから。
『扉の外』なんてイラストどころか章の区切りすらありませんから一気に読んでしまうのですけれどね。




まぁ、そんなこんなで殿先菜生、『うさぎの映画館』でした。

この作家さんにはまた本を出して欲しいかな。


文章★★★★☆
物語★★★☆☆
総合★★★☆☆


※全てに於いてわたしの主観です。
※再度読むことで全く違う印象を受けるかもです。
※わたしが決定的に読解力に欠けているのかもしれません



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『不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界』(西尾維新/講談社)

読了~



この本の前三冊を――いつの間に買ってあったのか皆目検討も付きませんが、発見したので読み始めたのが最早三ヶ月かそれ以上前。

翻って、その三冊を読み終えて流れでで買った四冊目は、買ったその日に読了。
他にも三、四冊栞の挟まっている本があるのに……
宿題もあるのですが、今日のわたしのやる気のなさが垣間見えます。勉強への。
まぁ、短いお話でしたけれどね。本自体も薄くて。
二時間かからなかったのではないだろうか……定かじゃぁありませんけれど。




さて、取り敢えずの感想としては、「面白かった」の一言で全てが語り尽くせます。

この『世界シリーズ』って作者としてはミステリーの新境地に挑んでいるのでしょうか。
よくわからないって言うと、わたしが莫迦みたいですけれど、正直よくわからなかった。
……特に四冊目!!


    誰か解説して。


素直に何のひっかかりもなく「面白かった」と言えるのは一、三冊目だけ……って二分の一じゃん! とか特に思わない。



正直なところ、四冊目は、ボリュームはないし、トリックなんて存在しないし、むしろ探偵もいないし、解答も後付けだし、納得のいかないどんでん返しだし、最後の締めも意味が判るような解らないような……

穏やかに言うと、





ただ面白いだけ





何が?

勿論キャラと文章。


「あぁ、わたしは“西尾さんの書いた文章”のためにお金を出したのね」
と考えれば、全てに納得が行き、かつ及第点を献上できる。


逆に言えば、「お話し自体はあんまり好みじゃなかった」ってことなんですけれど。


さらに逆に言うなら文章ばばっちりストライクってことですけれどね。
この一人称も、この怒涛の言葉の羅列も、煙に巻くような串中先生の言動も、随所にバラ撒かれた言葉遊びも。

彼の文章にだったら多少の出費くらい……
ま、シリーズものだし。一冊あると他も揃えたくなってしまいますからね。
今回も惰性で買ったと言っても言い過ぎにはならないでしょう。



まぁ、そんなこんなで西尾維新、『不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界』でした。

前三冊の感想も気が向き次第。





内容★★☆☆☆
文章★★★★★

総合★★★☆☆ [良]



※全てに於いてわたしの主観です。

※再度読むことで全く違う印象を受けるかもです。

※わたしが決定的に読解力に欠けているのかもしれません



以下はコメ返。今回は携帯からの投稿なので反転はなし。
基本的に反転がある記事はPCから、それ以外は携帯からの投稿です。

>>サカつく先生
聞いたことないですか~。まぁ、別に有名ではないでしょうからね。
正直なところ、ラノベの手初めに読むのは……お勧めしかねます 苦笑

テナーいぃですよね! って最近聞いてませんけれど……
最近妹が借りて来たRADを聞くことが多いです。お好きでしたよね?



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enfance

わたしが誰かに「好きなライトノベル作家は?」訊かれたら、迷いもせずに「土橋真二郎さん」と応えるでしょう。
何でか『扉の外』は同じもの二冊持ってますから←
片方だけやけにぼろぼろですけれどね~

ゃ、迷いはするかもしれませんが。

そして「好きなイラストレーターは?」
と訊かれたら「白身魚さん」と応えるでしょう。
こちらは自信があります。

まぁ、何が言いたいのかと言うと、僕は

『扉の外』(土橋真二郎/電撃文庫)
『ツァラトゥストラへの階段』(土橋真二郎/電撃文庫)

がライトノベルの中で一番のお気に入りだと言うことです。


別に『ラプンツェルの翼』(土橋真二郎/電撃文庫)
が読み終わったワケではありません。
買ってはあるのですが読んでいない本の一つです。

土橋氏は彼が電撃大賞で金賞(だっけ?)を受賞された『扉の外』から好きでしたが、それだけに生半可な気持ちでは読めない。
止まらなくなりますから 笑

脳の中心が麻痺するかのような、息もつかせぬ急展開。
怒涛の様なデータの波。プラスとマイナスの激しい入れ替わり。

「面白い小説はまるでジェットコースターの様に上向きと下向きを使い分ける」と聞いたことがあります。
例えばシンデレラだったら、

お姉さま方にこき使われるシンデレラ(ダウン)
 ↓
お城での舞踏会?!(アップ)
 ↓
お姉さま方に参加わ邪魔される(ダウン)
 ↓
魔法使いが出てきてドレスをくれた!!(アップ)
 ↓
十二時の鐘の音!!魔法が解けて元の灰かぶりちゃんに……(ダウン)
 ↓
ガラスの靴がぴったりあって王子様と結ばれる!!(ハッピーエンド)

みたいなね。それで行くと土橋さんの小説は物凄い。
つかの間の平穏でも読者でさえその不安定さ感じずにはいられない文章も圧巻です。


時にはっとするような文章が見れたり、読み手の心理にぐさっと刺さるようなテーマも。
もう一度言いますが、本当に頭の芯が痺れる様な感じが最高です。
他では感じられません。


そんなこんなで土橋真二郎。
彼の小説を読むときはそれ相応のまとまった時間と覚悟が必要なもので……『ラプンツェルの翼』はまだ読み始めてすらいません 苦笑



そこで……文頭のリンクをご覧下さい。

これ……




白身魚さんに似てません……?




§コメントありがとうございます(反転?)
葱さん:
お褒めに預かり光栄っす。
いやぁ~モバはモバで色々楽しいことがありますからね 笑
でもそろそろモバ離れを計っているところなのですが、なかなかうまくいきません。自分のことなんですけれどね^^;
葱さんはモバから消えるつもりとかあります?
とまれ、こちらもよろしくお願いしますね。
二週に一度くらいは更新していけたらと思っているので。

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八月
性別:
非公開
職業:
大学生
自己紹介:
血液型はA。好きな飲み物は微炭酸かコーヒー、紅茶。
右利き。携帯を左手で持つ。


特に好きな作家様

米澤穂信・恒川光太郎・恩田陸・神谷学・瀬尾まいこ・万城目学・西尾維新・紅玉いづき・土橋真二郎・日日日……


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