理想は理想で、現実ではないと思う。けれど

「一日は24時間あるよね。その内何時間寝てる？

「そうか。じゃあ、24-6で残り18時間だね

「じゃあ、学校にいるのは部活も含めて何時間？

「ふむ。で、残り8時間。移動は？

「じゃあ、残り6時間だね

「ここに夕飯や入浴やらで1時間とるとするよ

「この19時間が、どうしても削れない時間だ。それでも残り5時間だ。平日の一日の勉強時間としては少ないけれど、取り敢えず最低限は確保していると思うよ

「で、この5時間をちゃんと勉強に当てているの？

「そうだろう？　勉強時間はこれより少ないだろう？　よくこの話しはするんだけれどね、受験生とかはよく『時間がない』って言うんだ。そんな相談もよく受けるし、君もその一人だしね

「でも、あるじゃないか。ここに、ほら、5時間。それにこの試算は平日のものだから、休日はもっと勉強に時間を回せる

「みんな『時間ない』『時間ない』って言うけれど、あるんだよ。問題はただ、それをちゃんと使えているかどうかってこと

「本当に勉強できる人っていうのは、『問題が解ける人』じゃなくて『勉強できる人』なんだよ。文字通りね

「でもどうにかしてこの睡眠の6時間とか、19時間の方を削ろうとする人が多い。本当は、こっちの5時間をきちんと勉強に回せるかなんだ。『勉強できる』かどうかなんだよ

「それをこなして、一日5時間やっても『時間がない』って言うならこの睡眠や部活を削るしかない

「でもそうじゃないだろ？　まずは無駄にごろごろする時間とかを削ってこの5時間を勉強に回すべきだと思うよ」





　　　　by:某ぼったくり塾講師