八月の読書日記。好みとしては米澤穂信、恒川光太郎がお気に入り。ミステリ、推理が割と好き。自分から手を出すことは少ないが、推されると弱い。基本的に濫読派。 不定期更新です。キーワードは『宵の徒然』
『Add』(仁木健/角川スニーカー文庫)
このブログ、ライトノベル→ライトノベル→深夜アニメ、と、なかなか遺憾な方向になって来ています。個人的に看過できない状況です。
が、この『Add』ってのも紛れもなくライトノベル。
……あぁっ、待ってぇな。帰らんといて。
中身のことはよう言わん。紹介もせん。
ただ、わたしが創作活動をするに当たって終始念頭に置き続けたのが、この作者の言葉なのです。
と、ただそれだけ。今日はそれを紹介します。
まず、粗筋を説明すると、
とあるウイルス性脳疾患が世界を席巻した世界が舞台。人類は大幅に数を減らしたが、その治療の為に脳の研究が急速に発展したおかげで“人類と同程度の思考力をもったロボット”通称“無機人”が生まれた。
彼らは人間と同じ思考力を持ちながらも、無機人による犯罪は人間の十万分の一。その背景には無機人には『教育以上洗脳未満』の思考制御がなされているからである。
……と、SFですね。
で、作者さんは最終巻のあとがきでこんなことを書いています。
僕には「『その世界でしか書けないこと』を書こう」が創作の指標なんだ、
(中略)
魔法がある世界でも、炎の魔法が火炎放射器としてしか使われないなら、火炎放射器でよくない? そんなことを考えた先に「等身大ロボットがいる世界でしか書けないもの」としてAddが生まれました。
ぅーん。
正しく。
これ、別にファンタジーを書く場合にだけしか適用できないワケでは勿論ありません。
勿論ファンタジーを書くときにこそ必要なことであるっていうことは、間違いありませんけれど。
〇〇であるからこそ××
〇〇である必要があった
そんな世界を作りたい。その世界観、その設定、そのキャラクター……
ボクはできたのかな……?
《そこにしかないものを書く。》
例えば『DEATH NOTE』(大場つぐみ・小畑健/集英社)はノートでなければいけなかったのです。“サイトに名前を書けば死ぬ”とか“死神を使役して殺す”とかでは駄目だった。
例えば『図書館の神様』(瀬尾まいこ/?)は図書館でなければいけなかった。吹奏楽部でも、文芸部でも、そこらの文化部とかでは駄目だった。
だから『常野物語』(恩田陸/集英社)は“不思議な能力”だけでよかった。それがよかった。“魔法使い”や“魔術師”である必要は何処にもなかった。だからそうしなかったのかもしれない。それが「常野」から来た彼らの周りは不思議な優しさが満ちる。少しの哀しさが漂う。
きゃー、作家って素晴らしい。
自由な世界を丸々一つ創造するワケですからね。
創造主ですからね。
世の作家さんに、そして作家志望者さんに幸あれ!!
ってことで、メインはコメント返信でした(暴
§いつもコメントありがとうございます
>>葱さん
はい、すみません。少し確信犯なところも無きにしもあらずや(詠嘆)
『旅に出よう~』は完全に偶然ですけれど、桜庭さんと『けいおん!』を記事にするにあたり葱さんの存在が全く関与しなかったと言えば、それは嘘になるのでしょうね。
んん、長くなりそう。とりま謝辞っつーことで一つ。
……さて、
実はアニメでゆいちゃんが『ムギちゃん』と言う度に『麦茶』に聞こえて仕方がありませんでした ←
立派なティーカップで麦茶飲んでるのか……みたいな。
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