八月の読書日記。好みとしては米澤穂信、恒川光太郎がお気に入り。ミステリ、推理が割と好き。自分から手を出すことは少ないが、推されると弱い。基本的に濫読派。 不定期更新です。キーワードは『宵の徒然』
『赤×ピンク』(桜庭一樹/ファミ通文庫)
電脳空間外の友人に氏の熱烈なファンがいまして、彼が言うことには、“桜庭一樹以外の作家は好きじゃない”とのこと。
彼は似非読書家で、何を読んでも“桜庭さんに比べれば……”と言っていた。
氏には大変申し訳ないことですけれど、そんな友人がいると氏の本を読もうなんて、これっぽっちも思えないものです。
まぁ、それはさておき、わたしは桜庭さんの作品をひとっつも読んだことがございません。
名前は腐る程聞きました。
名声も同じくらい聞きました。
書店で著作を沢山見ました。
ライトノベル作家のときから、全くラノベを読まない母親(わたしの読書好きは彼女に起因するとろが多々あり)が名前を知っていたことからも、ただ者ではない力が窺えます。
でも、惹かれなかった。まぁ、推されれば読んだかもわかりかねますけれど。
正直言って怖かったのかも。
もし自分が桜庭さんの魔法の虜になったらどうしよう。的な。
好きになった作家さんの本は全て手元に揃えて並べて保存したくなるので 笑
そんな重い腰を上げさせたのが『野性時代』。
僕は平生から米澤穂信さんのファンであると声高に主張しています。
彼の描く青春物語は、例えば石田衣良さんやあさのあつこさんの描く青春物語と違って、割合さばさばしていながら時にはぐっと来るような独特な(?)仕上がり。
青春物語×ミステリーっていう式はなかなかどうして綺麗な解がでるようです。
《探偵役》の主人公は日常に散在する些細な謎を通して世界と、人と関わって行くのですよ。
小さな疑問や、時には少し大きな事件に関わって、その謎を解くことで、その陰にあった、人の心を掬い上げるのです。
この『野性時代vol.39』には米澤さんの短編『手作りチョコレート事件』が収録されていて、さらには恒川光太郎『神家没落』が入っているという宝もの。
どちらもわたしが読んだなかで特に好きなものですので思わず買ってしまったのは、最早何年前なのかな……?
裏表紙を確かめました。2007年2月に発行されていますね。
その時に買ったっていう保証はありませんけれどね ←
段ボールから出て来たそれ、何と先に挙げた二つしか読んでなかったという奇跡。
そう言えばわたしはジャンプも好きな漫画だけ立ち読みする質です。
で、その野性時代を読んだ。連載ものは読まなかったけれど、残りの短編と、特集。
特集『桜庭一樹――愛と煩悩のワンダフルワールド――』
……ぅゎゎわ 何か、面白い。
大抵特集にはその作家さんによる短編が一緒に載せられるものですけれど、それがまた、
[さくらばさん の 『ゴージャス』 !!]
[こうかは ばつぐんだ !!]
[ひとみ は たおれた !!]
みたいな。
ははぁ、参っちゃったよ。著作も読もう。
そんな感じだからこそ文芸雑誌は面白い。
新しく好きになる作家さんが出るかもわかりませんし。
まぁ、本屋でたまたま見ることがなければ、立ち読みもしませんけれどね~
ちなみに最新の野性時代は
総力特集『万城目学のウソ力』
買っちゃいました。
万城目さんはまだ二つしか読んでいないので、特集は後のお楽しみ。
§いつもコメントありがとうございます。
ぬぎさん>>確かにコメディー的な部分にはくすりとさせられましたね。
萬屋さんはもう書かれないのでしょうかね~
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